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【仮想通貨のご紹介】初心者向けリップルの概要と主な特徴

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リップルってどんな仮想通貨?


【今回の記事の目的】 
最近仮想通貨の値上がりが激しく、投資家の間でも注目されています。その中でも3大有名仮想通貨がビットコイン、イーサリウム、リップルです。その中でも最近(2021/4時点)で話題・爆上げ中なのがリップルです。ビットコインは資産価値保存として、イーサリウムはアプリケーションを動かすための通貨として有名ですが、リップルは他の仮想通貨とは一線を画すものです。内容は極力簡単にしてあるので最後までご覧いただけると概要はつかめるのではないかと思います。

リップルの概要】 
①仮想通貨としてのリップル
発行上限は1,000億枚で全てのXRPが発行済みです。
ただし、リップルリップル社が全体の半数以上である630億枚を保有しており、サーバの運営も行っています。また取引承認に関する特権も持っています。つまりリップルは中央集権的な仮想通貨であると言えます。ここが一番他の通貨と異なります。他の通貨はブロックチェーンと呼ばれる仕組みと世界中の人たちが「マイニング」とよばれる承認行為をすることが有名ですが、それを使ってないのです。

リップルの目的
リップルを利用する主な目的は「送金」と「ブリッジ通貨」となります。具体的には

・送金
 通常国際送金する場合は数千円の手数料(金融機関に払うお金)がかかりますが、リップルであれば送る金額によりますが数十円とか数円とかで送金できます。

・ブリッジ通貨
 他の通貨に交換するための、「橋渡し=ブリッジ」という事です。
例えば円をドルに換える人しかいなければ単純ですが、ドル、ユーロ、リラ、ウォン…と変換する人がたくさんいると送る側は大変ですよね。だから間にリップルを橋渡しさせることでその手間を省くのです。ただし手数料が高ければだれも使いませんので安く設定されているのです。 


③システム的な特徴

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リップルは送金のための通貨

送金スピードが速いのが特徴です。リップルでは決済までにかかる時間が約4秒と言われています。ビットコインが10分程度かかると言われてますので、早さでは圧倒してます。

これは、リップルブロックチェーンを利用しない「中央集権的」なシステムだからです。色々なところで計算されるより、一か所でまとめて計算した方が早いのはイメージとしてわかりやすいと思います。

 

【現時点の状況】 
現時点(2021/4)では、送金やブリッジ通貨としてリップルを使うというよりは、仮想通貨として値上がり期待での購入がメインです。ビットコインもイーサリウムも同じですね。
仮想通貨は、デジタルゴールドとよばれるように「インフレ時に既存通貨の価値が下がったとき」の防衛という考え方に依存しています。今はコロナで各国中央銀行がお札擦りまくってるので既存通貨の価値がさがるリスクへの対策ということです。

 

リップルとの付き合い方】 

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リップルという仮想通貨との付き合い方

まず、仮想通貨全体に言えることは、他に有力なデジタル通貨が出てきたら暴落する可能性があり、誰もそれを支えてくれないことにあります。したがって、なくなっても良いくらいの金額(資産の数%とか)にするべきです。

その上で、資産価値としての仮想通貨を考えて投資するならビットコインの方が優れていると思います。理由は希少性が高いからです。2100万枚と1000億枚という数とリップルは中央集権的な通貨ですので、リップルは「一部の人の意思により操作される」可能性があるからです。

それでもリップルには「高速に送金できるブリッジ通貨」という特徴はあります。金融SEを25年やっている私からすると、海外への送金には現在も高い手数料が必要で、それを絶対に必要な人々がいますので、新しい仕組みにうまく取り入れられれば、実用性はあるのではないかと考えて投資をしています。

 

【あとがき】
今回は、リップルに関して色々調べて記載してみましたが、ネット上には色々「玉石混交」な情報があって、金融やIT知識のない人が見たら誤解するだろうなと思う記事もたくさんありました。私自身も勘違いしていた部分も多かったので今回まとめてみてとても勉強になりました。皆さんも色々な記事を読んでみて知識を増やして「次世代の通貨」になりえる仮想通貨をより理解していくと良いと思います。