【口座管理の基礎知識】あなたの口座は大丈夫?お金の安全を守る簡単なセキュリティ対策をご紹介
【今回の記事の目的】
最近銀行口座の不正利用が目に付くので、簡単なセキュリティ対策を皆さんにご紹介したいと思います。セキュリティ対策とは「完全に防ぐこと」だけではなく「被害を軽減させること」も対策の一つです。
私自身セキュリティ資格をもつSEですが、今回は一般利用者として、技術的な観点より「アナログ的な対策」を重視してみました。
どれも、複雑な知識を必要としないので、ぜひ取り入れてみてください。
【概要】
まずは、口座管理のセキュリティに関する考え方を最初にいくつか述べます。これを知っていると、なぜその対策が必要なのかよくわかります。
そのあとに、具体的な対策を記載します。
【銀行や証券口座に対する考え方】
まず、口座は「お財布を個人でいくつか持っている」と考えるとわかりやすいかと思います。銀行口座、ネット証券の口座などそれぞれが一つの財布です。
ただし、現代では一つの銀行口座から、
・クレジットカード
・デジタル決済(xxPAY等)
・電子マネーサービス(ドコモ口座等)
といった、複数の決済方法(出口)を持ちます。
つまり、口座にもいくつか種類があったのに、決済方法(出口)も複数あり、「様々なところから口座にアクセスできる」状態だと考えてください。
今回考え方を簡単にするため口座を大きく2つに分けます。 買い物に使う口座を「買い物口座」、貯蓄・資産運用に使う口座を「貯蓄口座」として以降記載します。
買い物口座は少額だけど頻繁に決済する、貯蓄口座は大金があるけど頻繁な決済はしないと仮定します。
【アクションプラン】
①口座を用途に応じて分けること
コンビニに出かける都度数百万持っていく人はいないと思います。それ自体落としたり、悪人に盗まれる可能性を増やすだけです。
ネット上でも頻繁に現金引き出しのためにパスワード打ち込んだり、決済にカード番号打ち込んで取引する口座に大金を入れるのも同じことです。
つまり、「買い物口座」には毎月の買い物に足りる程度の金額で抑えることが大事です。大きなお金は「貯蓄口座」においてください。
②口座の引き出し上限(回数、金額)や引き出し場所を設定する
金融機関のサービスによりますが、通常引き出しの上限設定や引き出しできる都道府県などを設定できます。例えば買い物口座なら
・上限:1回10万
・回数:月3回
・ATM利用可能な県:自分の暮らしている県
で設定する
現金での買い物用に引き出し利用する口座設定ならこういった「絞り込む設定」で十分。これで不正利用時のダメージを軽減できますので気兼ねなくその口座を利用した決済も利用できます。
ネットショッピングしかしないなら、この設定をもっと絞っても構いません。
「貯蓄口座」も万が一に備えて上限だけは設定しておきましょう。
③利用通知を携帯電話に送るようにする
利用された時の通知を携帯電話に送るように設定しておくことで、もし自分以外が口座を利用した時に気付けるようにしておきます。もし不正利用がわかったらすぐその口座を凍結するなど、金融機関に連絡することで被害を最小限にします。
これもサービスやアプリ次第ではありますが、毎回銀行口座を見て確認するのは大変なので、設定で通知が上がるようにしておくことをお勧めします。
音を毎回鳴らさなくても表示だけとかでも構いません。「不正利用後に放置された状態」が長くなるほど被害が大きくなるので。
【あとがき】
今回は、本当に基本的な内容を記載してみました。最近色々な問題で、ネットショッピングやサービス利用に不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。
特に新社会人のように「新たに口座を作った人」やお年寄りのように「一つの口座で全てを賄っている人」にはやっておいてほしい対策です。
難しいことではないので、ぜひ明日からでも取り組んでください。
ここまでが「アナログ的な対策」の内容となります。
もう少し技術的なセキュリティ対策を知りたいという方には、下記にネット上での対策の基礎をまとめたページがありますので、ご覧ください。
皆様はどう思いますか