投資とお金の基礎知識(投資とそれだけに頼らない資産形成)

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青空日記(2020年 5月5日) コロナ環境でもできること(公共支援の確認)

【このブログの特徴】

 日々のニュースから気になるものを選択し、自分なりの考察を書いて紹介するものです。

 

コロナ影響の今こそ利用したい公共支援

「給付奨学金制度」

 

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奨学金をもらう

子供の日でもありますので、子供の教育でも一番お金がかかる、高等教育の支援に
着目してみました。コロナで家計が急変したご家庭には有用だと思いますので
参考にしていただければ幸いです。

 

【概要】

 給付奨学金とは、高等教育の修学支援新制度であり、家計に急変があった場合に、給付奨学金及び授業料等減免の支援が行われる制度です。

奨学金の案内ページ

https://www.jasso.go.jp/shogakukin/kyufu/kakei_kyuhen/coronavirus.html


①対象

支援対象は、「大学」「短大」「高等専門学校」「専修学校」に通う学生になります。
高校生には別の奨学金制度があります。(高校生等奨学給付金)

支援対象の大学は文科省のHPから検索できます。

https://www.mext.go.jp/kyufu/support_tg.htm


②家計急変と認められる事由
 基本的には生計維持者が死亡、病気、失職などの場合になりますが、コロナの場合はそれ以外の理由として「震災、火災、風水害等に被災」というケースに当たります。

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家計が急変

③給付の条件
 ・学業成績が一定以上あること
   自分の所属する学部の上位半分に入っていることなどが条件

  ※詳細は下記「参考PDF」資料のP8,9を参照

 ・家計の基準を満たすこと

  家族構成や収入により異なる。
  例えば4人家族で専業主婦、給付対象者以外に高校生の子供がいると
  461万の年収以下であること。
  ※詳細は下記「参考PDF」資料のP10,11を参照

 

④給付額
 私大で自宅以外から通っていると、月額最大75800円の給付。
 詳細は、下記「参考PDF」資料のP6を参照

 

※参考 PDF

https://www.jasso.go.jp/shogakukin/kyufu/kakei_kyuhen/__icsFiles/afieldfile/2020/03/25/kakeikyuuhen_annai.pdf

 

【手続きについて】 

この奨学金は、各学校を通じて、行うものです。学校からIDとパスワードをもらうとそこから奨学金申請システムで登録できます。

詳細は「日本学生支援機構」のホームページから確認できます。

https://www.jasso.go.jp/index.html

 

 

【私の考え】

この制度は従来あった制度を活用しているだけで、コロナのためにできたものではありません。そのため、手続きがかなり煩雑で色々調べないと何が必要かわかりません。
収入制限があるのは、誰でもわかると思いますが他にも、

・対象者が誰なのかわかりにくい(大学生等が対象で高校生は対象外)

・成績が一定以上ある人(上位半分に入っていること)

証明書も必要ですし、上記のPDFをよく読むことが必要になります。
学校で申請が基本のようですが、コロナなどでは対面申請は難しいと思われます。

せっかく、マイナンバーや税金で給与なども税務署がある程度抑えているのですから
システム化をもっと進めて、誰でも簡単に自分が対象になるのか、子供が対象になっているのか確認できるようになることが望ましいと考えます。

 

【あとがき】

先日別のブログでも書きましたが、このご時世では、支払い延期や貸与ではなく、給付される公共支援をまずは優先的に確認しておくことが良いと考えています。
支払い延期や貸与型は結局、後で返済が必要になりますが、この後で払えるような時代になるのか分からないからです。

 

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貸与奨学金で苦しむ人


時間は無限ではないし、調べるのに時間がかかることもあります。
そのため、親御さんに教育資金を出してもらっている学生さんは、自ら調べて親御さんの負担を軽くしてあげてはどうかと思います。

 

皆様はどう思いますか