投資とお金の基礎知識(投資とそれだけに頼らない資産形成)

投資とそれだけに頼らないお金の貯め方増やし方を解説

【資産防衛についての考え方】初心者向けコロナ環境で資産防衛ノウハウ3選

【概要】

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資産の防衛って何をしておけばよいの?

2021年4月時点で、金融緩和により市中にお金がばらまかれ、株式やゴールド、仮想通貨まで様々な資産が値上がりし、現金の価値が下がっているように見えています。
そのため、資産防衛のためにはどうしようか考える際の参考になればと思い本資料を作ってみました。
現金で持っていた方が安全という考え方もありますし、インフレに備えて投資した方が良いという考え方もありますが、まずは基本的な知識と防衛方法をご紹介します。

【主な資産の特徴】

 ①現金

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資産としては日本円が基本

この記事では「円」を現金として位置づけます。ドルやユーロなど海外通貨も色々ありますが、海外通貨を基準にすると「為替」と各国の事情に左右されることもありますので、わかりやすく円だと考えてください。円は基本的に「安全資産」と言われており、現時点では信用度は高いです。ただし、将来にわたって円が安全資産であることが保証されているわけではありません。

 

②株式や投資信託

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投資先次第の資産

これらは、投資先の状態に依存して価値が変わります。インフレなどの需給も影響しますが、基本的な考え方は「投資先の成長(成長期待含む)」により値段が上下します。例えば、大ヒット商品を作ったとか、将来性のある事業を始めたときに値上がりするものです。
逆に投資先の信用が落ちれば値下がりして、最悪はほぼ価値がなくなるケースもあります。一つの企業ではなく国や業種のような大きな単位で数十年の長い目でみれば、経済は常に発展しているので、その恩恵を受けられることは、資産には大きなサポートになります。

 

③ゴールドや仮想通貨

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最近は仮想通貨が「デジタルゴールド」と呼ばれることも

ゴールドと仮想通貨は必ずしも信用度や値動きはおなじではないですが、資産の性質で考える際に同じような性質を持つのでひとくくりにしました。
これらは、主に「需給」と「インフレ」により主に価格が変動します。
「需給」とは、希少性が高いので買いたい人が多ければ値上がりし、少なくなれば値下がりします。 「インフレ」とは貨幣の価値が下がれば相対的に値段があがります。
そのため、現在のようにコロナ環境でお金をばらまいていると「貨幣の価値」がさがり相対的にゴールドや仮想通貨の価値があがるのです。

 

【資産を守る考え方】

①現金での資産防衛

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溶けてなくならないように「減らさないこと」が重要

金融機関に預けていても、現時点では、ほとんど増えないので「減らさないこと」を最優先に考えるべきです。そのためにも以下の点を確認しておいてください。
・手数料
入出金での手数料はもちろんですが、紙の通帳をもっているだけでも手数料とられるようになるので、条件を確認しておくことが大事です。

・放置している金融機関口座
口座は長期間放置すると権利消滅して引き出せないケース(郵便局で20年2か月放置等)もありますので、高齢のご両親などいる方はぜひ確認することごお勧めします。
ペイオフ
ペイオフ対象の金融機関なら1金融機関に1000万円までしか保証されませんので、1000万こえる場合は別の金融機関に預けることも選択肢として考えてみてください。(ペイオフ対象かどうかは自分の預けている金融機関へ確認ください。一般の銀行や証券会社は対象となるはずです。)
今後は特に体力の弱い金融機関は淘汰される可能性があります。吸収されるだけなら大丈夫かもしれませんが預金が絶対に守られる保証はありません。従って一定額をお持ちの場合はある程度の分散をしておくことをお勧めします。

②株式や投資信託での資産防衛

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こんなプロの人たちと戦えますか

まず、株式などの取引は「プロと同じ土俵」で戦うことになることを忘れてはいけません。そのため、値上がりで自分は儲けられるなどと思わず、「投資先企業の一部を買って利益を分けてもらう」と考えるとわかりやすいと思います。
そのため、長期積み立てで価格自体の値動きに一喜一憂せず、その企業の成長と利益からの配当をうけとって年数%でも利益がでればと考えることが重要です。
値下がりのリスクへの対策は「多くの違う種類の企業」に投資することです。面倒であれば、全世界の様々な企業に分散投資してくれる投資信託ETFもあります。
毎年3%ずつ福利で増えれば20数年後には元金は2倍になりますので攻めの資産防衛となります。

※備考
当然銘柄選びや色々な手数料もありますので、そのあたりの情報も必要になりますが、まずは初心者向けなので、ここでは割愛します。

 

③ゴールドや仮想通貨

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金は価値を保存する

この資産は「資産価値を相対的に保存する」ということに役立ちます。
つまり、現在1万円分の金を購入したとします。そして数年後例えば日銀の金融政策失敗が原因でインフレにより10万円が現在の1万円の価値しかない(例えば肉1キロが現在1万円なのにインフレ後は10万円となる)とします。

その時、現在の1万円分の金を持っていれば、暴落後の10万円と交換できるという理屈です。そのため、「万が一」に備えるという意味で資産をゴールドや仮想通貨に換えておくことが資産防衛の基本的な考え方です。

ただし、高価ですし、特に仮想通貨は変動幅も大きいので、少額(自分の資産数%)にとどめておいた方が無難です。

 

※備考
ゴールドは積み立てなどでは手数料が高いケースもありますので注意してください。

また仮想通貨はビットコインが主流で将来は今の数十倍にもなるという人もいますが、他にも多数の仮想通貨があり、各中央銀行も他の通貨を検討しておりそれにとってかわられると暴落の可能性もありますので、十分注意してください。

 

仮想通貨に関しては説明ブログを別に作ってあるので参考にしてください。

bluesky3515.hatenablog.com

【あとがき】 

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資産を増やすことばかりに目が行くと「資産防衛」がおろそかに

増やすことばかりに目をとられて、資産防衛を忘れてはいけません。
しかも、これからの時代は特に情報がカギを握ります。コロナにより一気に時代の流れが速くなり、それについていけないと、適切な資産防衛はできません。
「通帳を持ってるだけで手数料がかかる」、「円やドルなどの既存通貨の価値が下がり仮想通貨が相対的に値上がりする」などは情報を得ていないと対処できません。


記載内容とは反対の意見のお持ちの方もいるとは思いますが、少しでもこの情報が皆様のお役に立てれば幸いです。