投資とお金の基礎知識(投資とそれだけに頼らない資産形成)

投資とそれだけに頼らないお金の貯め方増やし方を解説

お金の失敗をしたくないあなたへ(実際の投資失敗経験から学んだこと)

お金の失敗をしたくないあなたへ(実際の投資失敗経験から学んだこと)

 

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投資失敗から学んだこと

私は金融系のシステムエンジニアを25年ほど勤めています。その職業柄ということもあり、金融関連の情報には興味があり投資も15年ほど前から始めました。

その中から、これから投資をする人に向けて、経験談を踏まえて、ファイナンシャルプランナーの資格を取った今だからこそ、アドバイスできることを記載します。

 

 

【投資失敗のパターン】 

 

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失敗への道

①手数料を考えずに商品を買ってしまう

株式であればネット証券が格段にやすいのに、知らずに大手の証券会社で買ったりしてました。今は大手の証券会社もネットで取引できるので手数料も少なくなっていますが、ネットなら100円程度の手数料が1000円、2000円とかする証券会社もありました。

また、投資信託であれば手数料が高いものを進められるままに購入していたことも失敗でした。結果的にバブルのように全体的に景気が良く商品自体が値上がりしていたこともあり「利益が出てればよい」という程度しか考えていませんでした。

 

②ろうばい売りをしてしまう

最近のコロナもそうですが、一時的に全世界同時株安となるケースがあります。その時に自分の所有株の価格が日々さがるので、耐えられなくなって、全部売却してしまうことがあります。
明確な基準をもって、損切りすることは悪いことではないのですが、そんな基準も特になく、「狼狽して成長性の高い会社の株」まで売ってしまいました。

数か月であっという間に元にもどるどころか、いつしか数倍になってたりして、本当に後悔しました。

 

③外貨での失敗(下がり続ける)

トルコリラやブラジルレアルなどの通貨でかなり失敗しました。

ドル円円高と円安どちらにも振れることがあり、数年単位でみれば、ある程度どちらかに持ち直すことが殆どでした。

しかし、リスクの高い外貨は、先進国の利上げや通貨安の政策及び自国の政治状況などにより、一度値段がさがると何年たっても戻らず、さらに下がっていくという事を繰り返しました。

例えばトルコリラは私が商品を買った10数年前は1リラ50円くらいで当時オリンピックの候補地にもなり、若い労働力もあることから有望な投資先とみられていました。

しかし、いったん40円くらいにまで下がったときに、選択を迫られましたが、余剰資金でもあったことから、10年もたてば戻ると高をくくったのが失敗でした。
その後追加投資はしませんでしたが、結局1/3くらいになりかなりの損失となりました。

 

【アクションプラン】 

 

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投資をするには慌てずに「確認する」ことが大事

①各種手数料を確認する

株式なら、取引手数料を各社で確認し、取引頻度によってもお得になるコースを選べたりするので、確認する。
難しいのは、投資信託ETFで、購入時手数料、換金時手数料、運用管理費用(信託報酬)等の手数料がかかります。特に運用管理費用はずっと計上され続けますので、重要です。

特に長期積み立てを考えるなら、手数料は3%を超えると高いと思います。運用管理費用は可能なら1%以内のものから選びたいです。

他にも手数料とは正確には違いますが、投資金額が少ないならNISAやiDeCo利用し税金優遇をうけることもできるので、確認しておくことが大事です。

 

②ろうばい売り対策(積み立て投資と保有理由の明確化)

まずは、鉄板ですが、積み立て投資は長期投資としては、やはり最強です。コロナで下がったときも個別株は、ほとんどがマイナスでしたが、長期積み立て投資をしていた投資信託は、かなりのプラスをキープしていました。

銘柄も大事で、全世界とか先進国全体とか幅広く投資するような投資信託で手数料も安く純資産(その投資信託の持つ資金)が多いものを選んでます。大きな値上がりはしませんが、初心者にはお勧めです。

 

あとは、明確に保有する理由を持っておくと、下がっても売らずに済みます。例えば世界景気が悪くても、時代の流れから5Gの時代は確実に広がるから購入した会社の株であれば、コロナで株価が下がっても5Gの時代はかわらないので、保有できます。

 

新興国の外貨投資は基本的に手を出さない(投資するなら流動性の高い通貨で)

新興国の外貨投資はどれも利率が良くて最初は騙されやすいです。

特にトルコ、南アフリカ、ブラジルレアル等の新興国通貨はその傾向が高いです。
1か月金利が年10%(この場合実際には年利で10÷12の0.8%分しかもらえない)というようなちょっと「詐欺まがい」のものも見受けられます。

利率通りにその外貨としては増えて戻ってきても、円換算にするとどうかが重要です。為替もありますし、往復の手数料(円→トルコリラトルコリラ→円)もあります。特に今は日銀が円安にすべく頑張っていても、対トルコリラでいえば円高になっている状況です。将来円の供給量が減ってさらに円高になる可能性があります。

そうなると、外貨として増えていても、結果的には「円にもどすと資産が減る」という事になりますので注意が必要です。

そのため、新興国通貨での投資自体がリスクが高いものであることを認識して、基本的には手を出さない方が賢明です。どうしても、円だけで資産を持つことにリスクがあると考えるなら、流動性の高い→多くの人が使う通貨(ドルやユーロ)で資産を持つことをお勧めします。

 

 

【あとがき】

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自分の失敗談が誰かの役に立つと信じてます

当初は証券会社のオススメをそのまま購入し外貨含めた各種投資でかなり儲かった時期がありました。
しかし、徐々に損失を抱える機会が多くなったので、ファイナンシャルプランナーの資格を勉強して3級、2級と取り進めて、投資のリターンも数%ですがプラスで安定してきました。

色々基礎知識がつくと、自分が「確率的に失敗しやすいことをしていた」ことがわかるようになり、ブログを書き始めたこともあったので、今回振り返り内容を記載しました。

当たり前のことが多いかもしれませんが、誰か一人でもこれを見て損失が回避できれば幸いです。